初めての
おかげ横丁
「一生に一度はお伊勢さん」と、江戸時代の日本では伊勢参拝が一大ブームとなりました。
おかげ横丁には、約50の店々が集い、「おかげ参り」の時代の伊勢路の趣を再現しています。その楽しみ方は、百人百様。今回は、初めて横丁を訪れようという方向けの情報をお届けします。
伊勢神宮参拝とともに、鳥居前町の趣に思いを馳せるひと時をお楽しみください。
伊勢神宮は衣食住を司る豊受大神を祀る「外宮」と、天照大御神を祀る「内宮」の2社およびその他123の摂社・末社・所管社からなります。参拝は外宮、内宮の順で行うのがしきたり。
初めての方はこの両正宮へのお参りがおすすめ。両宮は4キロ程離れています。まずは神域のすがすがしさを感じながら参拝を済ませ、帰り道でおいしいものを食べたり、お土産を選ぶのはいかがですか。
おかげ横丁があるのは、内宮の鳥居前町「おはらい町」の中ほどにある一帯です。駐車場はないため、車で来る場合は近隣の市営駐車場を利用しましょう。外宮および近隣の駅からはバスが出ています
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昼食の2大定番は、伝統の漁師料理「てこね寿し」と、もちもちの太麺に黒色のたれが絡んだ「伊勢うどん」。どちらも伊勢志摩の郷土色のあるお食事です。
散策の間に小腹がすいたら食べ歩きも楽しんで。横丁内にはたくさん縁台があるので、腰かけて一服してください。
初めての伊勢参りなら、伊勢うどんは欠かせない。もっちりとした食感の太麺と、たまり醤油をベースにした真っ黒のタレを絡めて食べるのが正しい食べ方。見た目よりも優しい味わいなので、旅の疲れを癒すのにもぴったり。
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歩き疲れたらはいからさんへ。おかげ横丁唯一の洋館「森翁館」の2階に入る洋食店で、文明開化の頃を想わせる床やシャンデリア、出窓、飾り天井などハイカラな雰囲気のある店内は、カフェとしても利用できます。
窓際の席からは、おかげ横丁をゆったり俯瞰することができますよ。
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