7月23日から二十四節気は大暑です。

一年で一番暑さが厳しい頃です。
松尾芭蕉の句に「雲の峰いくつ崩れて月の山」というのがあります。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

7月末~8月初
御塩(みしお)作り・御塩焼き
伊勢市二見町にある塩田にて、昔ながらの塩作りが7月末ごろまで行われています。
伊勢神宮で使用する御塩は、海水から精製する入浜式塩田です。
8月の初めには、御塩殿(みしおどの・みしおでん)神社の裏にある御塩焼所(みしおやきしょ)にて塩水を煮詰めて塩を作ります。
こちらは見学可能です。

8月4日
風日祈祭(かざひのみさい)
農作物の成育期に、天候が順調で風雨の災害もなく五穀の稔りが豊かであるよう、御幣を捧げてお祈りするお祭りです。

7月30日
土用の丑・お水汲み
「土用の丑」というと夏のイメージが強いですが、「土用」は季節の変わり目を表す言葉で、立夏・立秋・立冬・立春の直前の約18日間の期間を示します。
伊勢には、お水汲みの習わしがあり、この日に五十鈴川の水を汲んで自宅の神棚に供え無病息災を願います。

8月1日
八朔(はっさく)参宮
伊勢では8月1日のことを八朔といい、かつてこの日に五穀豊穣や無病息災を祈る「八朔参宮」という習慣がありました。現在は、「伊勢神宮外宮さんゆかたで千人お参り」と言う催しがあり、夏の宵の風情にひたっていただけます。


植物・自然

土用波
夏の土用の時期によくある大波のことで、風がないのに海岸に断続的に波が打ち寄せます。これは、日本のはるか南の海上で発生・発達する台風がもたらす「うねり」が原因です。

「鰻と梅干」・・・多量に食べると鰻の油と梅干の酸味が刺激します
「天ぷらと西瓜」・・・西瓜には利尿作用があり、多量に食べると胃酸が薄くなります。そこに油濃い天ぷらを食べると消化不良をおこします。
「茄子の漬物と冷たい蕎麦」・・・両方冷たいので腹痛を起こすと言われています。
このように食べ合わせることで悪い作用があると言われているものがあります。

 

2023年7月24日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より