2月19日から二十四節気は雨水です。

雪や氷が解け雨水となります。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

2月23日
大祓
新年を迎えるにあたり、五十鈴川右岸の祓所にて大宮司以下の神職・楽師を祓い清める儀式です。

2月28日・3月1日
初午(伊勢 松尾観音)
2月最初の午(うま)の日に行われるお祭りや風習を指す地域が多いですが、伊勢では3月最初の午の日に災難除けを祈願すると1年を無事に過ごせると言われています。また、「年に一度の松尾詣で」として厄年に関係なく多くの方が参拝します。

3月4日・5日
宵宮・本祭(松阪 岡寺山継松寺)
毎年3月初めに行われ、県内の仏教寺院の祭礼としては最大の初午大祭です。この地方に春を呼ぶ行事として厄年の方々をはじめ多くの参拝者で賑わいます。
厄をはじきさるという意味の「猿はじき」や厄をねじ伏せる「ねじりおこし」が有名です。

3月1日~14日
東大寺修二会
春の訪れを告げる行事として知られています。
練行衆が二月堂に上堂する際、足元を照らす大松明で先導されることに由来しています。二月堂の本尊、十一面観音菩薩の宝前において行う悔過法要として、天平勝宝4(752)年にはじめられ、現在まで途切れることなく続けられているそうです。

3月3日
ひなまつり
女の子の健やかな成長と健康を願う五節句の一つです。
ひな人形を飾ったり桃の花を供えたりします。行事食としてひなあられやひし餅、ちらし寿司などがあります。


植物・自然

明日葉
太平洋沿岸部の暖かい地域に自生している日本が原産の植物です。成長力の強い植物で、今日葉を摘んでも明日にはもう新しい葉が出ているという事からこの名前が付きました。
この辺りでは答志島(鳥羽市)や紀伊半島に生えています。

三重なばな
みえの伝統野菜にもなっている「三重なばな」は洋種アブラナの茎葉です。
三重県桑名市のアブラナ(なばな)栽培の歴史は古く、江戸時代には「江戸の灯りは伊勢で持つ」といわれたほどナタネ油の産地でした。その時に摘み取られた芯や若芽を食用としたのが始まりです。金沢の「カラシナ」や京都の「畑菜」、奈良の「大和まな」などに似ています。

松阪赤菜
松阪赤菜は、「みえの伝統野菜」に登録されている松阪市原産の野菜です。
約400年前に松阪城を築いた蒲生氏郷が近江(現在の滋賀県)から持ち込んだとされています。一度流通が途絶えましたが、復活させ、栽培から加工、販売まで取り組んでいます。
日野菜の原種とも言われており、根と葉の軸が美しい紅色をしていることが特徴です。

立春から春分までの間に風速8mの強い風「春一番」が吹くのもこの頃で、「三寒四温」を繰り返しながら春に近付いていきます。
「三寒四温」は、もともと中国や朝鮮半島で使われていた言葉で、シベリア高気圧が強まったり、弱まったりすることです。

 

2023年2月19日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より