12月22日から二十四節気は冬至です。

一年で一番昼が短い、寒さが本格化する頃です。
冬至を中心として前後1ヶ月、伊勢神宮内宮の宇治橋の鳥居から朝日が昇ります。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

12月31日
大祓
五十鈴川右岸の祓所において大宮司以下神職、楽師を祓い清める儀式です。

1月1日
歳旦祭(さいたんさい)
新しい年を祝い、皇室の弥栄・五穀の豊穣・国家の隆昌・国民の平安をお祈りします。

1月3日
元始祭(げんしさい)
宮中において天皇陛下が皇位の元始をお祭りするのにあわせ、皇位のつつがなきを祈ります。

12月24日
伊勢太神楽
伊勢大神楽講社の全5社中が一年の旅を終え、桑名市にある増田神社にて総舞奉納を行います。
伊勢大神楽講社の本拠は三重県最北の町、桑名。450年以上も昔より竈祓いで諸国を巡り、各地に檀那場を持つ事で全国に大きな影響力を持っていた伊勢大神楽は江戸後期に内宮御師とも結びつき、今日の伊勢信仰の普及に大きな役割を果たしたと言われています。

1月1日~3日
獅子舞
志摩市にある宇賀田神社で獅子舞が奉納されます。1日は還暦の人のために、2日は厄年の人のために、3日は一般の人のために祈願するそうです。発祥は古く、室町時代の中期ごろではないかといわれています。

1月2日
三番叟
志摩市阿児町安乗の「ニワの浜」で行われる、大漁 祈願と航海安全の舞です。「三番叟」は能楽の演目である「翁」を原型として、歌舞伎、人形浄瑠璃などで演じられるようになったもので、天下泰平、五穀豊穣を寿ぐおめでたい儀式曲です。ちなみに、三番叟の「叟」は翁或は老人のことです。


植物・自然

正月
中国からきた言葉で、正には初め、改まると言う意味があり、正月は年が改まった最初の月。正月=1月。

冬至
昼が一番短い日で、陰が極まり陽に向かう日で「一陽来復」と言われています。北欧では、キリスト教以前の祭ユールが行われていました。

ゆず湯
柚子は精油成分を含み、香りにはリラックス効果があります。また、血管を拡張させ体を温め、抗菌作用が強く、新陳代謝を活発にします。
昔から柑橘類特有の香りは、邪気を払う神聖な果実とされていました。

 

2023年12月22日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より