7月23日から二十四節気は大暑です。
一年で一番暑さが厳しい時期です。
伊勢神宮の祭典・その他の行事
7月17日~23日
御塩作り
伊勢神宮の神事に欠かせない塩は、夏の土用の頃に二見町(五十鈴川の河口付近)で作られ始めます。入浜式で塩田に海水を引き、天日で乾かし、1週間ほどかけてかん水(濃い塩水)が作られます。
7月末~8月初
御塩焼
御塩浜でつくられたかん水は、御塩焼所にて昔と変わらず薪を使用して3~4時間煮詰めて塩を作ります。
これらは実際に見ることができます。
8月4日
風日祈祭(かざひのみさい)
農作物の成育期に、天候が順調で風雨の災害もなく五穀の稔りが豊かであるよう、御幣を捧げてお祈りするお祭りです。
以前は7月14日から8月4日まで毎日神事を行っていましたが、明治時代に現在の8月4日に改められました。
8月1日
八朔参宮
伊勢では昔から8月1日に神宮にお参りし、五穀豊穣や無病息災を願う「八朔参宮」の習わしがあります。また、この日に五十鈴川の水を汲み、五十鈴川の守り神とされている瀧祭神にお参りし、そのお水を自宅の神棚に供えることで、一年の無病息災・家内安全を願います。
植物・自然
百日紅(さるすべり)
初夏から秋にかけて鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせます。
クズ
秋の七草の一つ。8月下旬から9月にかけて房状の花を咲かせます。
漢方の一つで、クズの根を使用しているのが葛根湯です。
八朔餅(はっさくもち)
赤福では、毎月1日(元旦を除く)に「朔日餅」を用意し、朔日参りのお客様をお迎えしています。
8月は、粒を残して作ったあわ餅に、昔ながらの黒糖味の餡をのせた「八朔粟餅」です。
土用さわ餅
五十鈴茶屋で夏の土用の頃に販売されているお餅です。
「さわ餅」は伊勢志摩地方の郷土菓子の一つです。
2022年7月23日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より