5月21日から二十四節気は小満です。

万物の成長が著しく、色んなものがモリモリしてくる時期です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

6月1日
御酒殿祭(みさかどのさい)
6月15日から始まる月次祭(つきないさい)にお供えするお酒を作り始めます。また、日本中の醸造がうまくいくように神にお祈りします。

5月31日~6月11日
花菖蒲奉納展示
肥後花菖蒲・江戸花菖蒲・伊勢花菖蒲等の名花約百数十鉢が国華会によって献花されます。
肥後花菖蒲は、熊本県を中心に栽培されてきた品種で、豪華な花が特徴です。
江戸花菖蒲は、日本の栽培品種の基礎となっており、スッキリとしています。
伊勢花菖蒲は、松阪を中心に栽培され、松阪三珍花のひとつです。

5月21日
藻刈神事(二見興玉神社)
神事やお守りに入れる無垢塩草(むくしおくさ)を刈る神事です。
夫婦岩の沖合に鎮まる興玉神石から採取します。


植物・自然

サツキ
5月に咲きそろうサツキ。似たような花のツツジは、4~5月頃に開花し新しい葉が出てから花が咲きます。
花や葉の大きさ、咲き方も異なるので、違いを比べながら花の美しさを頼んでみてはいかがでしょうか。

バラ
花の女王と言われるバラが開花する時期です。
おかげ横丁の近くにある「神宮ばら園」では、春と秋に150種、450株のバラが咲き誇ります。
園内では、皇族の女性の名前が付いたプリンセス・マサコ、プリンセス・ミチコ、プリンセス・アイコをはじめとするプリンセスローズ各種や世界の著名人の名が付けられたバラなど多種多様なバラの色彩と甘く芳醇な香りをお楽しみいただけます。

6月1日は「氷の節句」「氷の朔日」と呼ばれており、宮中や将軍家で氷室に保存され献上された氷を食す行事が行われます。
「水無月」という氷に見立てた和菓子があり、白い外郎は氷、小豆は御幣を表しています。

 

2023年5月21日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より