5月6日から二十四節気は立夏です。

暦の上では夏。この日から立秋の前日までが夏です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

5月13日
神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)
神嘗祭をはじめ諸祭典にお供えするお米の早苗を植える御田植式が、伊勢市楠部町にて行われます。(県指定無形文化財)
田植えは笛や太鼓の音色に合わせて行われ、植え終わった後は団扇合わせを行い、豊作を祈ります。

5月14日
神御衣祭(かんみそさい)
神様の衣を「神御⾐(かんみそ)」といい、伊勢神宮では毎年春と秋、天照大御神に和妙(にぎたえ)と呼ばれる絹と荒妙(あらたえ)と呼ばれる麻の反物をお供えしています。

5月14日
風日祈祭(かざひのみさい)
両正宮をはじめ諸宮社の大御前に幣帛・御笠・御蓑を奉り、天候が順調で風雨の災害がなく、五穀の稔りが、豊かであるようにお祈りします。

5月8日
志摩国分寺 花まつり
華やかな花御堂に安置された仏像に甘茶をそそぎ、お釈迦様の誕生をお祝いする行事です。
一般的には、お釈迦様生誕の日とされる4月8日に行われますが、志摩国分寺は毎年5月8日に行い、地元の人たちには「ようか(8日)さん」の名で親しまれています。


植物・自然

麦の秋
麦の穂が成熟する5月~6月頃。日に輝く黄金色の穂は美しく、風が吹いたときの麦畑の乾いた音も耳に心地よい季節です。

シャクナゲ
4月上旬~5月にかけてくす玉のような豪華な花を咲かせるシャクナゲ。赤やピンク、青紫、白、黄色と非常に多彩で、華やかで気品のあふれるその姿から「花木の女王」とも呼ばれています。
この辺りでは津市にある赤塚シャクナゲガーデンにて200品種以上約3,000本のシャクナゲを見ることができます。
※今年は、例年より早く開花が進んだため、営業を終了しています。

風薫る季節、エンドウ豆やさやえんどう、そら豆など豆類が美味しくなってきます。
古くから美しい声で鳴き、清流の歌姫とも呼ばれるカジカ蛙が五十鈴川でも鳴き始める頃です。五十鈴川の側でそっと耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。

 

2023年5月8日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より