4月5日から二十四節気は清明です。

万物が清明になるころです。
「清浄明潔」という言葉を略した言葉で、草木が生き生きとしてか花開く様や虹がきれいに見える季節です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

4月14日
伊勢大神楽 奉納
伊勢大神楽は、発祥の地三重県桑名市大字太夫にて各家元が組織している宗教法人です。昭和29年(1954年)に22代目山本源太夫を中心として結成され、同年に三重県指定民俗文化財の指定を受けました。昭和56年(1981年)には「放下の芸系を遺す演目は、芸能史的に貴重であり、獅子による曲芸という芸態にも特色があると認められている」との理由で国指定重要無形民俗文化財の指定を受けています。

4月19日
月夜宮祭
外宮近くに鎮座する外宮の別宮、内宮の⽉読宮と同じ⽉の神をお祀りしています。
ご祭神は天照大御神の弟神の月夜見尊です。月読宮は月読尊と荒御魂をそれぞれ別の社殿にお祀りしていますが、月夜見宮は、月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせてお祀りしています。
月夜見宮は、外宮北御門から西へ伸びる「神路通り」の先にあり、樹齢数百年の楠を始めには稲荷が祀られています。

4月8日
花まつり(灌仏会)
お釈迦様の生誕をお祝いする日のことです。
花御堂に祀られたお釈迦様に甘茶をかけて健康や子どもの健やかな成長を祈ります。
毎年5月8日には、志摩市阿児町の国分寺で花まつりが行われています。


植物・自然

トキワマンサク
自生のものは神宮宮域林で1931年に初めて見つかりました。
他には静岡県と熊本県の一部地域にしかなく絶滅が心配されています。
おかげ横丁の太鼓櫓の近くにも植えられています。

ナナホシテントウ、ミツバチ、蝶々など様々な虫が出て、カタクリやスズラン、卯の花などの花が咲いてきます。
潮干狩りが楽しい季節になってきました。

 

2023年4月5日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より