11月8日から二十四節気は寒露です。

今年の日中はまだ暖かいですが、冬の気配を感じる頃です。
この日から立冬までが冬です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

11月13日
旧亥の子の日
11月は亥の月。その初めの亥の日のことを言います。
亥は陰陽五行説で火を防ぐ水の精とされ、この日にこたつや火鉢を出すとされていました。
中国では、この日に「亥の子餅」(七色の餅)を食べると無病息災に暮らせるとの言い伝えがあり、これが日本に伝わり白、赤、黄、栗、胡麻の五色の餅を食べる行事が一部に残ります。
また、茶道のお正月と言われる大事な行事「炉開」があります。新茶の入った茶壷の口を開けます。

11月15日
七五三
七五三に欠かせない千歳飴は、浅草で紅白に染めた棒状の飴が千年と言う名で売られたのが始まりです。

11月20日
ゑびす講(旧暦10月と1月20日に様々な地域で行われます。
元々は京都ゑびす神社独自の祭礼で、江戸時代初期に京・近江の商人が江戸など全国各地で商売をして、10月20日ごろに京に帰り、旅の無事と商売繁盛を感謝するためのお礼参りを盛んに行ったことが始まりです。


植物・自然

椿の一種で日本の固有種の山茶花が見頃を迎えます。椿と似ていますが、香りが良く、花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散ります。
三重県松阪市飯南町粥見にあるサザンカの大木は、樹齢150年以上、高さ約12m、幹まわりは約1.5m、直径10m程に枝を広げていて、天然記念物にも指定されています。

牡蠣や葱、蓮根、ミョウガ、りんごなど体を温める効果のあるものが美味しくなる季節です。

 

2023年11月8日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より