11月7日から二十四節気は立冬です。
冬の気配を感じる頃です。
その他の行事
11月6日
亥の子の日・炉開き
旧暦10月、現在の11月は亥の月と呼ばれ、その月の最初の亥の日のことを指します。
亥は古代中国発祥の陰陽五行説で火を防ぐ水の精とされていました。そのため「亥の月、亥の日から火を使い始めると安全」と言われ、昔は、こたつを出したり、茶道では炉開きをしたりしました。
炉開きは、「茶人のお正月」と表現される大事な行事で、その年に摘み取られた新茶の茶壷の口を開ける日とされています。
11月20日
えびす講
旧暦10月と1月の20日に様々な地域で行われる恵比寿様を祀る行事です。
七福神の一人である恵比須様は、右手には釣り竿、左手には鯛を抱えています。もともと漁民の神様で、海運守護や豊漁のご利益があるとされていましたが、商家では商売繁盛、農村では豊穣の神として信仰されるようになりました。
植物・自然
時雨(しぐれ)
秋の終わりから冬の初めにかけて降る通り雨のことを時雨と言います。
しぐるるや 駅に西口 東口 安住敦
きんこ
志摩の郷土食として親しまれている「きんこ」は、サツマイモの一種である隼人芋を使用した干し芋です。
名前の由来は、干したナマコ(きんこ)に形が似ていたためと言われています。
志摩地方では、昔から冬になると、一般家庭でもきんこ作りが行われ、素朴であっさりとした甘味と、もっちりとやわらかい食感で海女さんや子どものおやつとして親しまれてきました。
牡蠣
「海のミルク」とも呼ばれている牡蠣。伊勢志摩では的矢かきと浦村牡蠣が味わえます。
2022年11月7日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より