11月22日から二十四節気は小雪です。

北国では雪がちらつく頃です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

11月23日~29日
新嘗祭
天皇陛下が皇居においてその年に収穫した新穀などを天神地祇に捧げ、感謝の報告を行い、神からの贈り物として自らも食します。
現在、このお祭りは宮中を始め、日本全国の神社で行われていますが、神宮では神嘗祭で新穀が奉られるため、新嘗祭はありませんでした。明治5年に勅使が差遣されて行われたのが始まりです。なお、11月下旬に行われるのは全国各地での収穫が終了する時期に、御親祭を行われたためと考えられています。

12月1日
御酒殿祭
12月15日に執り行われる月次祭にお供えする御料酒が麗しく醸造できるように祈ると同時に全国酒造業者の繁栄をお祈りします。神宮では、清酒以外の御料酒(白酒・黒酒・醴酒)をお造りしています。


植物・自然

ゆりかもめ
冬に渡ってくる赤いくちばしと脚が目立つ白色が鮮やかなカモメが伊勢湾岸沿いの海岸でよく見られるようになります。在原業平などの和歌に詠まれている都鳥(みやこどり)はこの鳥のことです。

大根
「大根おろしに医者いらず」と言われている大根。
これからの時期はおでんに最適です。じつは、葉も栄養価が高く食物繊維豊富です。

海苔
奈良時代の文献に志摩の国は海苔の献上地域とみられます。
自然条件に恵まれた伊勢湾ではぐくまれた海苔や海藻が美味しい時期です。

赤い実のなる千両や万両、難を転じる南天の実が赤く色づき始める季節です。

 

2022年11月22日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より