二十四節気は5月5日から立夏、5月20日からは小満です。
立夏は、暦の上では夏。この日から立秋の前日までが夏です。
最近は夏を思わせるような日も多くあります。
小満は、草木が茂って天地に満ちる時期です。
伊勢神宮の祭典・その他の行事
5月11日
神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)
伊勢市楠部町の神宮神田御田植祭保存会により、お米の早苗が植えられます。(県指定無形文化財)
田植えは笛や太鼓の音色に合わせて行われ、植え終わった後は団扇合わせを行い、豊作を祈ります。
5月14日
風日祈祭(かざひのみさい)
両正宮をはじめ諸宮社の大御前に幣帛・御笠・御蓑を奉り、天候が順調で風雨の災害がなく、五穀の稔りが、豊かであるようにお祈りします。
5月14日
神御衣祭(かんみそさい)
伊勢市の隣、明和町の神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)と神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)で織られた絹と麻を天照大御神に奉ります。非常に古い祭典で、内宮御正殿と荒祭宮のみで執り行われます。
6月1日
御酒殿祭(みさかどのさい)
6月15日から始まる月次祭(つきないさい)にお供えするお酒を作り始めます。また、日本中の醸造がうまくいくように神にお祈りします。
5月8日
志摩国分寺 花まつり
華やかな花御堂に安置された仏像に甘茶をそそぎ、お釈迦様の誕生をお祝いする行事です。
一般的には、お釈迦様生誕の日とされる4月8日に行われますが、志摩国分寺は毎年5月8日に行い、地元の人たちには「ようか(8日)さん」の名で親しまれています。
5月21日
二見興玉神社藻刈神事
神事やお守りに入れる無垢塩草(むくしおくさ)を刈る神事です。
夫婦岩の沖合に鎮まる興玉神石から採取します。
植物・自然
風薫る
花の香りを運んでくる春の風を指すことが多かったようです。他には、青葉若葉を吹きわたる爽やかな初夏の風という意味もあります。
カジカ蛙
五十鈴川にも生息しており、古くから美しい声で鳴き、清流の歌姫とも呼ばれています。
川沿いでそっと耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。
伊勢なでしこ
伊勢菊、伊勢花菖蒲と共に伊勢三珍花と呼ばれています。江戸時代に改良が進んだ伝統園芸植物で三重県の天然記念物に指定されています。どの花も花弁が長く垂れさがっているのが特徴です。
夏の兆しが見え始める頃、防止、日傘、風鈴、扇子や団扇など夏の風物が出てきます。
2024年5月7日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より