睦月(1月)
睦び月(むすびつき)が「睦月」に転じたという説が最も有力です。睦び月とは、仲良くすること・仲睦まじいこと・互いに親しみ合うなどの意味を持つ「睦び合い」の宴を、お正月に家族や親族が集まる月に行うことが由来です。ほかにも、「始まる・元になる月」である「元月(もとつき)」が転じて「むつき」、稲の実を水に浸す月である「実月(むつき)」が転じたという説などがあります。
~二十四節気~
6日 小寒
昔から小寒に入ることを「寒の入り」ともいい、この日から本格的な冬の寒さが訪れるとされています。また、小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、寒が明けると立春になります。
20日 大寒
一年でいちばん寒さが厳しくなる頃ですが、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられます。寒い日が3日続いた後に暖かい日が4日続く「三寒四温」という言葉があります。
~伝統行事・風習~
9日 成人の日
「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と1948年に制定された日です。
昔の成人を祝う風習は、男子は、髪を結い冠または烏帽子をつけ、服装を改める。女子は、裳という腰から下にまとう衣服を身に付ける裳着(もぎ)、髪を結い上げる髪上(かみあげ)、歯を黒く染める鉄漿(かね)付けを成人の儀礼としていたそうです。
11日 鏡開き
お正月の間に飾っていた鏡餅を下して無病息災を祈願して食べる行事です。
「鏡」には平和・円満、「開き」は末広がりの意味があります。神様の依り代とされている鏡餅を「切る」や「割る」といった言葉を使うと縁起が悪いので包丁を使わずに、手や木槌で開きます。
初詣
一年の初めに神社や寺院を訪れ、今年が良い年になるようにお願いします。
起源は平安時代の村や家の長がその地域の氏神様が祀られている社寺に大晦日の夜から元日の朝まで寝ずに籠る「年籠り(としごもり)」です。これが時代とともに変化し、大晦日にお参りする「除夜詣」と元旦にお参りする「元日詣」に分かれたといわれています。
江戸時代になると元日詣は「恵方詣」と呼ばれるようになり、人々はその年の恵方(縁起の良い方向)に位置する神社にお参りをしていました。その後、現在のように「お正月に社寺にお参りをする」という風習になっていったそうです。
おせち料理
もともと暦上の節句を指し、季節の変わり目に祝い事を行う「節(せち)」の日に食べる料理でした。江戸時代に庶民に広まったことで、現在はお正月に食べる料理を「おせち」と呼ぶようになったといわれています。
おせち料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮しめ(煮物)」の5種類に分けられます。
初夢
新しい年を迎え、最初に寝た日の夜に見る夢のことを言います。大晦日の夜から元日にかけて見る夢や、元日から2日にかけて見た夢とする説が一般的といわれていますが、2日から3日にかけて見た夢という説もあります。大晦日から元日にかけては、夜も眠らないで新年を迎えることがあるので、「元旦から2日」という説ができ、「2日から3日」説は、書き初めや初商いなど多くの新年の行事が2日に行われることから、その夜に見る夢を初夢としたようです。
初夢で見ると縁起が良いものに「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」があります。実は、これには「四扇五煙草六座頭(しおうぎ ごたばこ ろくざとう)」という続きがあり、扇や煙草、座頭の夢を見ると縁起がいいと言われていました。
※伊勢神宮公式HP、伊勢志摩観光ナビなどを参考に作成しています。