6月21日から二十四節気は夏至です。

水無月(水張り月)…田に水が張られる。一年でいちばん昼が長い日
文月(含み月)…稲が穂を実らせる


伊勢神宮の祭典・その他の行事

6月21日
夏至祭(げしさい)
この日の前後には夫婦岩の真ん中から太陽が昇ります。古くより、伊勢参宮を前に人々が汐を浴び、心身を清めた禊浜として尊ばれてきました。
伊勢市二見町の二見置興玉神社では、夫婦岩の間から差し昇る朝日浴びながら、禊を行います。天候が良ければ、富士山の背から差し昇る朝日を拝することができます。

6月22日
赤崎祭り
毎年6月22日に行われる、赤崎神社のお祭りで、多くの参拝者が浴衣で訪れるので「ゆかた祭り」の愛称で地元の方から親しまれています。
古くから、厄除祈願としてこの神社の杉の小枝を家々の門戸に吊り下げる習わしが続いています。
赤崎神社は鳥羽市にある伊勢神宮(外宮)の末社で、祭神は荒前姫神(あらさきひめ)です。

6月24日
伊雑宮御田植式(いざわのみやおたうえしき)
日本三大田植祭の一つで、国の重要無形民俗文化財に登録されています。
平安期の古を偲ばせる衣装を身にまとい、田楽に合わせての田植、青年達の「竹取行事」「踊込み行事」が繰り広げられます。

6月30日
夏越祓(なごしのはらい)
12月の大祓と共に全国の神社で行われています。
伊勢神宮内宮の五十鈴川の御手洗(みたらし)そばにある第一鳥居内祓所(はらえど)で6月30日16時~執り行われます。

6月28日~30日
朝熊山開山忌
伊勢神宮の鬼門を守ると言われている金剛證寺で、仏地禅師様の命日に合わせて先祖供養と五穀豊穣を願う行事です。

6月18日~26日
梅雨のおかげ横丁


植物・自然

ほおずき
毎年7月9日・10日に浅草寺で「ほおずき市」が催されます。
三重県の大紀町には、食用のほおずきもあります。

つゆ草
「藍花(あいばな)」や「月草(つきくさ)」とも呼ばれ、青瑠璃色の花が土手や道端など咲いています。つゆ草から絞った「青花」は水に浸すと色が消えるので、古くから和服の下絵を描くのに使われています。

タコ
神島のマダコは旨味があり、ぷりぷりした食感が楽しめます。
鳥羽市にある畦蛸(あだこ)という町の名の由来は、嵐の日に大波に乗って蛸(たこ)が田んぼの畔(あぜ)までやってきたから、月夜に蛸が畔の水路まで泳いで登ってきたからなど諸説あります。

医食同源 3つのポイント
因自制宜…旬のものを食べる
因地制宜…地産地消
因人制宜…民族・個々の体質・年齢・体調
24節気に応じた食べ物を食べることが大切です。

 

2022年6月21日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より