1月20日から二十四節気は大寒です。

一年でいちばん寒さが厳しくなる頃です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

1月20日
初えびす
志摩市浜島町の宇気比神社内の恵比須ヶ丘の恵比寿神社にある高さ2mの「鼻欠け恵比寿」は、大漁満足の神様。毎年漁業関係者を中心に南を向いて「ワッハッハ」「ワッハッハ」「ワッハッハ」と3回初笑いをしています。
「鼻欠け恵比寿」は、同地区の漁師が誰よりも早く漁場に行けるように(ハナを取れるように)、えびす像の鼻を削って漁をしたところ大漁になったという逸話からだそうです。

2月1日~5日
ヤーヤ祭
尾鷲市にある尾鷲神社の例大祭の通称名です。この呼び名の由来は、武士が合戦時に名乗りをあげる「ヤーヤー我こそは…」からと言われています。祭り期間中、各神事・祭事前に海中に飛び込み身体を清める垢離掻(きこりかき)が行われます。

2月3日
節分
もともと節分という言葉には、季節を分けるという意味があり、本来は季節の始まりである二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のすべてを指していました。その中でも一年の始まりの春に移行する「立春」の前の節分は大事な節目だったのです。
新しい年を迎える前に鬼に例えた疫病や災害を祓う行事を「鬼やらい」を言います、これは追儺(ついな)という宮中行事に由来しています。また、煎った豆を年より一つ多く食べるのは、翌日の「立春」を新しい年として加えるからです。


植物・自然

寒の水
水が腐りにくく、いつまでも柔らかいそうです。
お酒や醤油の仕込み、和紙も寒の水で漉くとはりのある良い紙になると言われています。


ノコギリの歯のようにギザギザしている葉が特徴です。あまり知られていませんが、キンモクセイの花を白くしたような花を咲かせます。
鬼門である北東に植えると良いと言われています。

かまいたち
皮膚が突然ぱっくりと切れる症状です。つむじ風が吹く頃に見らたそうです。

三重県とゆかりのある山口誓子氏が四日市の海を見ながら
海に出て 木枯帰る ところなし
と詠んだ句があります。

 

2022年12月22日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より