10月23日から二十四節気は霜降です。

初霜が降りる頃です。伊勢ではまだ霜は降りませんが、朝晩の冷え込みが厳しくなってきます。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

10月25日
伊雑宮調献式(いざわのみやちょうけんしき)
三重県志摩市にある伊勢神宮の別宮・伊雑宮で今年の豊作と祈願をお祈りします。志摩地方の海の幸、山の幸を伊雜宮に奉献して神恩感謝の誠を捧げます。

10月下旬
瀧原宮 秋の御祭
三重県大紀町にある伊勢神宮の別宮・瀧原宮で毎年10月下旬に開催されるお祭りです。
瀧原宮は樹齢100年を超える杉の木に囲まれた厳かな雰囲気の中にあり、かつて、倭姫命が天照大神を祀るためにふさわしい土地を探し求めていたときに、大河の瀧原の国の美しさに感銘を受けた場所と言われています。

10月下旬~11月上旬
菊花奉納展示
国華会により菊花の奉納展示です。
約200鉢が並ぶので見応えがあります。

11月5日
倭姫例大祭
倭姫命は、第十一代垂仁天皇の皇女で、「御杖代(みつえしろ)」として天照大神に奉仕し、伊勢の国に皇大神宮をご創設されました。
毎年春(5月5日)と秋に例大祭を執り行っています。


植物・自然

蓮台寺柿(れんだいじかき)
伊勢市指定天然記念物にも指定されている蓮台寺柿。
江戸時代から伊勢神宮の外宮と内宮の間で栽培されてきた渋柿です。ここに、鼓獄山蓮台寺(れんだいじ)というお寺があり、この辺りで作られてきたこの柿を「蓮台寺柿」と呼ぶようになりました。
きめの細かさと柔らかな果肉、まろやかでとろけるような甘さが特徴です。
元々は渋柿なので、炭酸ガスで渋抜き処理をしたものが店頭に並んでいます。

鯔(ぼら)
出世魚で、オボコ→イナ→ボラ→トドと大きくなるにつれて呼び名が変わります。
「オボコ」は、幼い子どもの様子や、可愛いことを表す「おぼこい」、「トド」は「とどのつまり」の語源と言われています。
卵巣は日本三大珍味と言われている「からすみ」です。

紅葉が始まり、コスモスや山茶花が見頃を迎えます。
また、食物も柿や銀杏、カジキやボラが美味しい季節です。

2022年10月23日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より