二十四節気は1月5日から小寒、1月20日からは大寒です。
小寒は寒に入り、寒さがつのる頃です。
大寒は一年で一番寒い頃です。
伊勢神宮の祭典・その他の行事
1月8日
大麻暦奉製始祭
御師の配った伊勢暦の伝統を受け継いだ暦を作り始めます。季節の移り変わりを正確に知り、農業や漁業の好機が記述されているため、農林漁業関係者などに広く活用されています。
1月11日
一月十一日御饌
伊勢神宮内宮の四丈殿にて10時より執り行われます。天照大御神、豊受大御神をはじめ、125社の神様が一堂に会され、御饌を奉ります。神様の新年会です。13時からは神楽殿横の五丈殿にて「東遊(あづまあそび)」という神楽が舞われます。
1月7日
人日(じんじつ)の節句
江戸時代に定まった五節句の一つです。七草の食を食して無病息災を願いました。(1日鶏・2日犬・3日猪(豚)・4日羊・5日牛・6日馬(殺さない)・7日人(刑罰を執行しない))
七草粥
芹(精を養い血脈を整える、神経痛、痛風、リュウマチに効く)・ナズナ(ぺんぺん草 乾燥利尿、解熱)・ゴギョウ(母子草 乾燥喉痰に効く)・ハコベラ(母乳の出を良くする)・ほとけのざ(コオニカタビラ 胃腸に良い)・スズナ(蕪 消化促進)・スズシロ(大根 根が打撲、打ち身に効く、葉はビタミンに富む)を食します。おかげ横丁のすし久でも七草粥をご用意しています。
1月14日
湯立神事
二見町にある栄野神社で執り行われる神事で、直径約1mの大釜で井戸からくみ上げた水を煮立て、神職が煮えたぎる釜の中にクマザサを入れ左右左に振り上げ、その熱湯を全身で浴びると、1年間無病息災で過ごせると言われています。
1月15日
旧正月・女正月
小豆粥を食べたり、かわいらしい餅花を飾って、豊作や無病息災を祈ったりします。
1月17日
弓の事始め
一年の初めに弓を引き、国家平安、家内安全、豊作、大漁などを祈るもので、三重県内でも多くの神社で行われています。
おかげ横丁の近くにある宇治神社では毎年1月17日に弓の事始が寒冷な空気の中で行なわれています。
1月20日
初えびす
志摩市浜島町の宇気比神社の境内にある恵比寿神社に高さ約2mの巨大えびす像が大きなタイを抱えながら鎮座します。大漁満足、家内安全、商売繁盛などを祈願し、氏子や漁業関係者らがえびす像の周りを囲んで、みんなが両手を上げて「ワッハッハ」と初笑いします。
地元ではえびす様の鼻を削ってお守りにすると、いち早く良い漁場につけると言われています。
2月2日
花の窟お綱掛け神事
熊野市にある花の窟のお綱掛け神事は、氏子が中心となり日本一長いともいわれる約170mの大綱の一端を岩窟上45m程の高さの御神体に、もう一端を境内南隅の松の御神木にわたす神事です。
植物・自然
小寒は、大寒の前の寒さの始まりを意味します。大寒に向けて寒さが増し、冷え込む時期です。寒波がやってきたり、風が冷たくなったりします。また、大寒は、冬の最も寒い時期を指します。寒さが一層厳しくなり、霜や雪がよく降り、寒さが身にしみます。
寒さの中でも春の兆しを感じる植物が見られます。例えば、梅の花は小寒の頃から咲き始め、その美しい花が寒い冬の中にひときわ目立ちます。菜の花や水仙なども見られます。菜の花は、黄色い花が一面に咲き誇り、寒い冬の風景に明るさを与えてくれます。水仙は、白い花が咲き、清楚な雰囲気を醸し出します。
これらの植物は、日本の春を象徴する花としても知られています。
2025年1月7日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より