二十四節気は10月8日から寒露、10月23日からは霜降です。

野草に宿る露が冷たくなり、初霜が降りる頃です。


伊勢神宮の祭典・その他の行事

10月13日
神御衣奉織鎮謝祭(かんみそほうしょくちんしゃさい)
神様の衣が麗しく織り上がったことを明和町の機殿神社に感謝します。

10月14日
神御衣祭(かんみそさい)
神様の衣を「神御⾐(かんみそ)」といい、毎年春と秋、天照大御神に和妙(にぎたえ)と呼ばれる絹と荒妙(あらたえ)と呼ばれる麻の反物を、御糸、御針などの御料と共に内宮と荒祭宮にお供えしています。

10月15日
興玉神祭(おきたましんさい)
内宮御垣内西北隅に鎮座する地主神の興玉神を祀ります。

10月15日
御卜(みうら)
内宮正宮において、神職の名前を一人ずつ読み上げ、神嘗祭に奉仕にかなうかを占います。(午後5時)

10月15日~25日
神嘗祭(かんなめさい)
神嘗祭は、神宮の一番大きなお祭りで「神様のお正月」とも言われています。秋の実りに感謝申し上げ、皇室の弥栄、五穀の豊穣、国家の隆昌、並びに国民の平安を祈願します。
6月・12月の月次祭と共に「三節祭」と呼ばれ、神宮の最も由緒深い祭典です。神事をとり行う際の、けがれのない暗闇の中、二度にわたって由貴大御饌の儀が行われ、新穀の御飯・御餅・神酒を始め、海の幸、山の幸など30品目のご馳走をお供えします。
両正宮に引き続き25日まで、別宮を始め、摂社・末社・所管社に至るすべてのお社において行われます。

10月15日・16日
初穂曳き 外宮領 陸曳(15日)・内宮領 川曳(16日)
神宮神嘗祭に合わせ、その年に収穫されたお初穂を伊勢神宮へ奉納するお祭りで、米の実りに感謝を込め、お木曳車にお初穂を載せ、各々揃いの半被姿で木遣りを歌い、賑やかに神域へ曳きいれます。

10月25日
伊雑宮調献式(いざわのみやちょうけんしき)
志摩地方の海の幸、山の幸を伊雑宮に奉献して神恩感謝の誠を捧げます。

11月5日
倭姫宮例大祭
1923年に創建された倭姫宮では、倭姫宮御杖代奉賛会の方々が倭姫さまのご神徳に感謝申し上げ、秋の大祭を斎行しています。

10月6日
僧兵まつり(菰野町)
僧兵まつりとは、三重県北部の菰野町にある湯の山温泉エリアで開催の「三重県下最大の炎の祭典」とも呼ばれる伝統的なお祭りです。松明100本ほどをつけた重さ600kg以上ある大きな神輿を僧兵姿で担いで練り歩きます。


植物・自然

植物・自然
紅葉で美しく飾ったような秋の山を形容する言葉「山装う」というように、紅葉が始まります。
また、秋の夕暮れを詠んだ「三夕の和歌」
寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ 寂蓮法師
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家
が新古今和歌集に収められています。

新米、松茸、伊勢芋、里芋、栗、牡蠣、かわはぎなど食物が豊富に出揃います。

 

2024年10月8日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より