朝晩の涼しさを感じる9月の風景を紹介します。


来る福招き猫まつり
9月29日は、「来る福(くるふく)」と縁起よく読めることから、招き猫の日です。この日にあわせ、おかげ横丁では、年に一度、私たちのために日々、福を招き続けてくれる招き猫たちに感謝するとともに、招き猫たちとの出会いを繋ぐ記念行事「来る福招き猫まつり」を平成7年から開催しています。
期間中は、入り口に大きな山車に乗った招き猫が設置され、おかげ横丁内が招き猫でいっぱいになります。また、9月29日には、地元の氏神様でお祓いを受けた縁起の良い鈴を求めて早朝より多くの方が列を作ります。

 

鈴虫
平安時代から鳴き声を愛でられていた鈴虫は、江戸時代には、虫売りが飼育・販売するようになり、季節の風物詩として親しまれました。
約50年前、おかげ横丁のある宇治地区には「宇治りんりん会」という鈴虫の会があり、秋の名物になっていました。おかげ横丁内の各所にもかごを置き、鈴虫の音色の美しさを聞いていただけます。耳をすませて心穏やかに涼やかにお過ごしください。

鶺鴒(せきれい)
二十四節気の白露の第二候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」の季節です。
長い尾を上下に動かす様子が尾で石を叩いているようにも見えることから「石叩き」別名を持つ鶺鴒が鳴き始めます。鳴き声は高く鋭いので、秋の初めの澄み渡った空に響き渡るように感じられます。
五十鈴川でも見ることができます。

神楽祭(かぐらさい)
伊勢神宮では毎年秋分の日を中心(9月22日~24日)に秋の神楽祭が行われます。この期間、内宮神苑に設けられた特別舞台では舞楽が一般公開されます。優美な雅楽の演奏の中、普段は見ることのできない舞楽を楽しめます。

写真提供:神宮司庁