暦の上では秋ですが、残暑が厳しい8月の風景を紹介します。
よしず
葦という植物から作られた大きな日よけを暑さ対策として7月中旬ごろからおかげ横丁の通りに張ります。風通しも良く、夏の強い日差しを遮り、快適な空間を作り出す「よしず」は江戸時代ごろに使われていたようで、町の雰囲気にもよく合います。
かき氷
平安時代から食べられ、明治時代以降には手軽に楽しめるようになったかき氷。夏氷とも呼ばれていて、夏のおやつの一つです。
おかげ横丁でも趣向を凝らしたものをたくさんご用意しています。
暑い中、たくさんのお客様が並んでいる様子は、団五郎茶屋の夏の風物詩です。
烏帽子岩(えぼしいわ)
おかげ横丁の近くを流れる五十鈴川には夏になると地元の子どもたちで大賑わいです。
小さい子は、膝くらいの深さのところで水遊びや魚捕りをし、大きい子は、岩から飛び込んで遊んでいます。この岩の形が烏帽子に似ていることから「烏帽子岩」と呼ばれています。
烏帽子岩の底にはトンネルがあり、潜りくぐり抜けると「立派な大人」と言われていて、度胸試しで多くの子どもたちが挑戦した時代もあったようです。