1年で最も忙しい12月。花が少ない季節ですが、クリスマスやお正月にちなんだ花があります。


シャコバサボテン
特徴的な葉の形を蝦蛄(シャコ)に例えて「シャコバサボテン」と呼ばれていますが、クリスマス頃に咲くことから別名「クリスマスカクタス」とも言います。また、園芸品種は特にデンマークで改良されたことから「デンマークカクタス」とも呼ばれています。肉厚で多肉質の茎を持つサボテンの仲間で、トゲが少ないのが特徴です。赤やオレンジ、白といった鮮やかな色の花を咲かせます。

クリスマスローズ
クリスマスシーズンに咲く花と思われがちですが、2月下旬から咲き出します。
キンポウゲ科の宿根草で、学名をヘレボルスといいます。原種系のヘレボルス・ニゲルは12月中旬~2月頃まで花が咲きます。クリスマスローズとは、そのニゲルを指した名前で、ちょうどクリスマスの頃に咲くバラのような花、というのが名前の由来です。

ポインセチア
クリスマスが近づくにつれ、さまざまなお店で見掛けるポインセチア。
クリスマスの花とされるようになった由来の1つは色です。赤・緑・白の3色はクリスマスカラーと呼ばれ、赤は「キリストの流した血の色」、緑は「永遠の命や愛」、白は「純潔」を表します。葉が赤と緑、樹液が白のポインセチアは、まさにクリスマスにぴったりの植物です。

葉牡丹
もともとキャベツやブロッコリ-と同じ仲間で、江戸中期にヨ-ロッパから入ってきた食用ケ-ルが、観賞用として栽培されたのが始まりです。冬でも彩りを楽しめる貴重な植物として親しまれています。
葉の重なりは「吉事が重なる」にも通じ、お正月に千両や万両、門松などと飾られる祝花の代名詞です。「祝福」「愛を包む」という花言葉は、このことに由来するのではないでしょうか。