寒さが本格的になり、一年の締めくくりになる12月の風景を紹介します。


宇治橋からの日の出
冬至を中心として前後1か月、内宮宇治橋の大鳥居から昇る美しい日の出を望むことができます。
日の出時刻より約40分後の朝7時30分頃から島路山から朝日が顔を出し始め、宇治橋の大鳥居を通り抜ける光景は多くの人が訪れ、感動を呼んでいます。

餅つき
昔から年末には、鏡餅などのお正月のお供え物や、お雑煮用のお餅を準備するために各家庭でお餅つきが行われていました。
おかげ横丁では、北海道名寄地区のもち米生産組合の方々をお招きし、昔ながらの杵刀子を使った餅つきを行います。
つきたての柔らかなお餅をご堪能いただけます。

すし久のかまど
冬になるとおかげ横丁にある伊勢の田舎料理の店「すし久」では、真っ黒いおくどさんに火を入れ、お客様に出すお茶のお湯を沸かしています。
おくどさんから立ち上る湯気は、店内を暖かさで満たします。
年末になるとおくどさんを綺麗に塗り替えます。

大根のはさかけ
12月になると伊勢市の田んぼで大根のはさかけが見られます。これは、伝統的な伊勢たくあんの作り方の一つで、大根を天日と風にさらして自然乾燥させる工程です。乾燥させることで水分が抜け、漬け込んだときに味が染み込みやすくなるのです。
伊勢の地の冬の風物詩です。
伊勢たくあんは、おかげ横丁の傳兵衛でも取り扱っています。

伊勢の注連縄(しめなわ)
伊勢では蘇民将来子孫家門と書かれた木札を付けたしめ縄を玄関に一年中飾っています。
これは日本神話に登場する神、スサノオノミコトが旅の途中、伊勢の地を訪れ蘇民将来の家に泊めてもらった時に、家の周りにしめ縄を張り巡らし疫病から救ったという伝説によるものです。