空が澄み清々しい秋を感じる10月の植物を紹介します。


秋バラ
ピンクや白に加えて最近は、濃赤、黄やオレンジ色、複色が登場し、年々カラフルになっているコスモスが秋風に揺れる姿はかわいらしく、秋の風物詩のひとつと言えます。
この辺りでは、志摩市観光農園やアスピア玉城などのコスモス畑が有名です。

セイタカアワダチソウ
環境省が要注意外来生物リストに載せている植物です。
秋の花粉症の原因となる、ブタクサに見た目が似ていることもあり、アレルギーや喘息の原因として誤解されることも多いですが、セイタカアワダチソウにはデトックス効果があり、アトピー、長年の喘息、胃腸病・腎臓結石、腎臓炎、膀胱炎、リウマチ等、乾燥肌にも効果があるといわれています。
古くから民間薬としても利用され、アメリカ原住民は花を鎮痛剤、火傷、潰瘍治療や解熱剤として伝統的に利用していたそうです。また、ヨーロッパでは葉を潰して、虫刺されや怪我の止血や洗浄液として利用していました。

藤袴(フジバカマ)
秋の七草のひとつに数えられる「藤袴」。万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。
川沿いの湿った草原やまばらな林で自生しますが、現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。

ガーベラ
ポップで可愛らしい色合いで華やかな花が目を引くガーベラが日本に渡来したのは大正初期頃で、当時その花の姿から「花車」や「花千本槍」と呼ばれていました。
世界中で数え切れない程品種数があり、日本では約500種類が栽培されています。毎年新しい品種が100種類以上誕生しています。

十月桜
花名のとおり10月くらいから咲き出し、年を越して1月くらいまで楽しめます。春の桜のように幹が見えないほどたくさん咲くわけではなく、蕾の約3分の1が秋〜冬にかけて咲き、残りの3分の2は春に咲く二季咲きです。別名を御会式桜(オエシキザクラ)とも言います。