10月に食べる行事食・食べ物を紹介します。


月見団子
10月27日(旧暦9月13日)は十三夜です。日本で生まれた風習で、稲作の収穫を終える地域も多いことから、秋の収穫に感謝しながら、美しい月を月見団子などを用意して愛でます。この月見団子は、十三夜にちなんで13個または3個供えるのが基本です。
また、栗や豆の収穫祝いでもあるため、月見団子とともに栗や豆を供えて食べる風習があります。


秋の味覚として代表的な栗。トゲトゲのイガに守られた中身は栄養が豊富です。
約5500年前の縄文時代では主食とされ、その頃から縄文人が栗の木を栽培していました。さらに、戦国時代には、栗を乾燥させた保存食「かち栗」が「勝ち」に繋がるとされ、勝利祈願に食べられていたそうです。現在もおせち料理や祝いの席で縁起物として用いられる由縁の一つと言われています。


十三夜は「豆名月」とも呼ばれています。
日本では、縄文時代から栽培され、食べられてきたようです。南米では、紀元前8000〜7000年頃にすでにいんげん豆が栽培されていました。
もともと自然界にあったもので、その種類は実に豊富です。世界のマメ科植物は18,000種もあり、そのうち食用になっている主なものは約70種といわれています。

りんご
人類が最初に食べた果物と言われている「りんご」。
昔から「1日1個のりんごは医者を遠ざける」「りんごが赤くなると医者が青くなる」と言わるほど、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、ペクチン、セルロース、ポリフェノール、クエン酸やリンゴ酸など栄養がたっぷりです。
ポリフェノールやペクチンは特に皮の部分にが多く含まれているため、そのままいただくことで、より効率よく栄養素とることができます。

カボチャ
10月31日はハロウィンです。ここ数年で日本にも定着しました。
ハロウィンと言えばカボチャですが、もともとは「カブ」を使ってランタンを作っていたそうです。その後、アメリカに渡るとカブの生産量が少なく、代わりにカボチャが使われるようになりました。これが全世界に広まり、「ハロウィン=カボチャ」というイメージが定着したそうです。

伊勢海老
三重県では伊勢海老の産卵期間(5月1日から9月30日)を禁漁とし資源の保護を行っています。古くから伊勢志摩を代表する水産物としても名高く、三重県のさかなにも指定されています。
おかげ横丁の海老丸の生簀には新鮮な伊勢海老が入っています。
瑞々しいプリプリの身の「活造り」または、香りが強くふっくらとした食感の「焼き物」としてお召し上がりいただけます。
の行事・暦、行事と食事などを参考に作成しています。