おかげ横丁では、11月23日に宮中で執り行われる新嘗祭(にいなめさい)を奉祝して、その喜びを皆さまにお届けするお祭り「奉祝 新嘗祭」を開催します。

「嘗」という文字には、「味を見る」「舌先で味わう」などの意味があり、新嘗祭はその年に収穫した新しい穀物で作った食事やお酒を味わうお祭りです。
新たに収穫した五穀を神々に供え、天皇自らも新穀を食べることにより、その年の収穫に感謝します。

新嘗祭は、前日に神々に接する天皇の霊を強化する儀式から始まります。当日は、その年の新穀である献上米を宮中にある神嘉殿(しんかでん)にお供えします。新米の他にも、麦、きび、粟、豆などの五穀を、神様に対する感謝の気持ちを示すために献上します。その後、天皇が天照大御神を含めた神様に感謝の言葉や祈りを捧げ、お供えした神饌(しんせん)と同じ食材を使った食事を神々とともに食すことで、おもてなしします。

内宮では、「大御饌の儀(おおみけのぎ)」、天皇より勅使が差遣されて行われる「奉幣の儀(ほうへいのぎ)」が執り行われます。