秋が深まる10月の風景を紹介します。
伊勢神宮奉納行列
おかげ横丁では、毎年神嘗祭(かんなめさい)に合わせ伊勢神宮へおかげ(神恩感謝)の心(気持ち)を神様にお届けする神宮奉納行列を行っています。
五穀(米・麦・粟・黍・豆)を手に、橙色の袿(うちき)姿の少女達が先頭となり、神宮への奉納物を担いだ一行が、おかげ横丁にある太鼓櫓からおはらい町を通り、宇治橋を渡り内宮神楽殿へと向かいます。
初穂曳(はつほびき)
神嘗祭に合わせ、その年に収穫された新穀を奉納する初穂曳が五十鈴川で毎年10月16日に行われます。
浦田橋下流から宇治橋まで、新穀を載せた初穂船を揃いの法被を着た地元住民が綱を引いて動かします。途中、「エンヤ!」と威勢の良い掛け声や、ほら貝の音色と木遣り唄が響き渡る中、川曳特有の水合戦が始まります。
河川敷の他、おかげ横丁のすし久や五十鈴川カフェから眺めることができます。
神恩感謝日本太鼓祭
毎年秋になると全国から太鼓打ちが伊勢に集まり、日々太鼓が叩ける喜びと感謝の思いを太鼓の音に乗せ、神様に奉納する「神恩感謝日本太鼓祭」を開催します。
普段、神恩太鼓が演奏をする太鼓櫓だけでなく、五十鈴川野遊びどころや五十鈴川河川敷には特設舞台を組みます。神宮の森にこだまする力強い演奏など、町中が太鼓の音でいっぱいになります。
それぞれの太鼓チームのファンの方は早朝より応援に駆けつけてくれています。
衣替え
10月1日には、これまで使用していた簀戸から襖に入れ替え家屋の衣替えをします。
襖は風を通しにくい他、見た目にも温かさを感じます。
従業員の制服も藍色の松阪木綿に代わります。